CatsWalkの地域猫へのアプローチ

地域猫活動とは、決して、猫を守ることを中心にする活動でもありませんし、猫による被害対策だけに焦点を絞った活動でもありません。10年後の展望について議論するものでもありません。今、人と猫とが共生するためには、どうしたら良いかを見極めて実践していく活動です。

私たちのプロジェクトも現段階では、地域猫活動の可視化、教育啓発活動、そしてネットワーキングを中心とした活動であり、地域猫活動全般を実施するプロジェクトではありません。その一部であることをご理解いただきたいと思います。

まず、地域猫活動は、その地域に住む人々を中心に行われる活動であり、自治会や住民組織など地域の方々による組織が主導します。そして、市町村や専門知識を持ったボランティア団体や個人ボランティアが協力し、この三者協働が基盤となります。

この二年間、私たちも取り組ませて頂き、多くを学ばせて頂きました。 沖縄では、各地でボランティア団体や個人ボランティアの方々が日々の努力と活動により、TNR活動が進んでいる段階だと思います。また子猫や病気の猫たちの保護譲渡活動をされておられる方々もその数も増える一方で大変な労力でボランティア活動をされています。これらの活動は深夜まで続く大変な作業であり、なかなか終わりが見えない状況で日々取り組んでおられる皆様に心から感謝いたします。

一方、住民からの苦情に対応し、解決策を模索されていらっしゃる市町村の担当者や自治会の方々のご苦労も大変だと思います。

解決していくためには、地域組織主導の地域猫活動の必要性がありますが、実践するためには、TNRや保護譲渡活動、地域の餌やり、健康状態、清掃活動も含めた管理活動、そして地域猫の啓発活動が不可欠です。それだけの活動は、決して一部のボランティアの方々のみで行うことができる活動ではありません。それぞれの専門分野を生かした協働作業の形を構築することによって、お互いの活動が連携し、結果的に人と猫との共生を実現化する可能性が高くなるのではないでしょうか。

まずその一部としての私たちの地域猫活動へのアプローチをここに発表させて頂きます。 SCB CatsWalk 代表理事  中村 容子

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